歯科クリニックの新規開業──「写真がない」ままホームページを公開するべきか?
新規開業では、内装工事・スタッフ採用・医療機器の搬入などが同時進行します。
そのなかで必ず直面するのが、「写真がないのに、ホームページを作らないといけない」問題です。
実はこの段階でホームページを止めてしまうと、
・採用募集の遅れ
・地域への周知不足
・Googleの評価開始が遅れる
など、開業後の集患に大きな影響が出ます。
写真がない段階でも公開し、必要な素材を段階的に整えることで、開業までの時間を“資産化”できます。以下ではその具体策を整理します。
1. 写真がなくてもホームページは公開すべき──止めるほどの理由はない
多くの院長が、「写真がそろってから制作しよう」と考えがちですが、これは開業準備でもっとも大きな機会損失です。理由は3つあります。
- 理由1:Googleのサイト評価は“公開した瞬間から”始まる
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Google検索で上位に出るには、ドメイン年齢・ページ評価を育てる時間が必要です。 1日でも早く公開しておくことは、開院時の露出に直結します。
写真がなくても
・開院日
・診療内容
・アクセス
・院長プロフィール
などのテキスト情報があるだけで、検索エンジンは評価を開始します。 - 理由2:採用ページは早期公開が絶対有利
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歯科衛生士・歯科助手などの採用には最低1〜3カ月はかかります。
ホームページがないと、
「どんな院なのか分からない」
という理由で応募率が大きく下がります。
写真がなくても
・理念
・院内設備の説明文
・求める人物像
だけで応募数は明らかに変わります。 - 理由3:開業告知の“受け皿”としてHPが必要
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SNSやGoogleビジネスプロフィールで告知を開始する際、必ず必要なのが誘導先URLです。 URLがなければ、せっかくの認知がどこにも着地しません。 写真がないからと言って公開を遅らせるのは、マーケティングの観点から不利すぎます。
2. 写真がなくても「見える化」する方法──準備すべき素材と代替案
写真が撮れない時期でも、ホームページ制作は進められます。むしろ「仮素材」で進め、開院直前に差し替える運用が最も効率的です。
- まず準備すべき3つの素材
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写真より重要な“核”となる素材は次の3つです。
1. 院長プロフィール(文章)
・経歴
・専門分野
・診療における価値観
・開業の想い
これらは写真より信頼につながり、応募者・患者双方の判断材料になります。
2. 診療内容の整理(文章)
・一般歯科
・予防歯科
・矯正
・小児
などの説明文章があるだけで、検索評価にも大きなプラスです。
3. 開業スケジュール・アクセス情報
地図、駅からの説明は写真なしでも掲載可能。Googleマップリンクがあれば十分です。 - 写真の代替案:開業前でも“魅せる”方法
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以下の方法なら、写真ゼロでもプロのサイトのように見せられます。
1. 3Dパース(内装イメージ)の活用
設計会社から受け取る内装パースは、実写真の代わりにトップページで大きな役割を果たします。
2. 仮素材(イメージ写真)の一時掲載
・医療機器のメーカー公式画像
・Shutterstock等の歯科系ストック写真
・イメージカット(親子・笑顔など)
※公開後、実写真へ順次置き換える運用で問題ありません。
3. Googleマップの外観スクショ(工事前でもOK)
外観が未完成でも周辺環境を見せることで、地域住民の安心感につながります。 - 開院後に必ず撮るべき写真
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以下のカットを開院前後の5日以内に撮影すると、資産価値の高いサイトになります。
・外観(昼・夕方の2パターン)
・受付・待合
・個室・診療室
・滅菌器・口腔外バキュームなど安全設備
・院長・スタッフ写真
・カウンセリングシーン
とくにスタッフ写真は採用効果に直結するため、早期撮影が理想です。
3. 写真がない開業準備こそ「資産化のチャンス」──HPは育てるもの
写真がそろってから動き始めるのでは遅く、開業準備の序盤から“育てていくサイト”として運用することが重要です。
- 公開 → 情報追加 → 写真差し替え の3段階運用
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1. 公開(写真なし・テキスト中心)
→ Google評価・採用募集・周知を開始
2. 写真の追加(内装完成・開院直前)
→ 信頼性が急上昇、SNS誘導と連動
3. 診療案内やコラム追加(開院後)
→ 検索評価が強化され、集患の土台ができる
これは、多くの成功した歯科医院が実践している“資産化運用”です。 - 「今ないもの」ではなく、「今できること」にフォーカスする
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・写真がなくても公開できる
・開業前の準備期間こそWeb戦略の黄金期
・情報の追加は“育てるプロセス”の一部
という考え方に切り替えることで、ホームページは単なる費用ではなく、開院後の集患・採用を支える“無形資産”になります。
まとめ|写真がない=制作できない、ではない
新規開業のホームページで重要なのは 「完成度」ではなく「早期公開」 です。
・写真がなくても公開した方がメリットが大きい
・文章とイメージ素材で十分に準備は進められる
・写真は後から追加し、資産として育てていく
開業準備期間は、今後の集患力を左右する非常に大切な時間です。
“写真がないから進まない”ではなく、“写真がない段階から進める”戦略を取ることで、開院時のスタートダッシュを大きく変えることができます。