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コラム

Google検索で「選ばれる」 クリニックへ。競合に勝つための 戦略的SEO4つの視点

地域で患者さんから“選ばれる”クリニックになるために、WebやSEOの重要性は年々高まっていますが、よくある一般的なSEO対策だけでは成果が伸びにくいのが現実。医療分野には医療分野ならではの“攻略法”が存在します。

今回のコラムでは、医療機関に特化したSEOの考え方を4つの視点から解説します。

1. 一般的なSEOと「医療系ローカルSEO」はまったく別物

まず押さえたいのは、医療情報はGoogleから“特別扱い”されているということ。健康に関わる情報は誤った発信が許されないため、Googleは E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性) を厳しく評価します。

さらに患者さんの検索行動も特徴的です。
たとえば、
「〇〇駅 胃腸科」
「〇〇市 発熱 外来」
こういった 「地域名+症状」 の検索が圧倒的に多い。つまり、地域の医療需要に合わせてコンテンツを設計しなければ、検索上位は狙えません。

そして何より大切なのは、“誰が書いているのか”が信頼の源泉になる ということ。院長や医師の実名・専門性を中心に据えた発信が、医療系SEOでは必須です。

2. 技術よりも“伝わり方”が大事。患者が求めるコンテンツとは?

医療の現場で患者さんが知りたいことは、専門家にとっては当たり前でも、一般の人にとっては大きな不安材料です。だからこそコンテンツは、専門医の視点で 「不安」と「疑問」を先回りして解消する」 形でつくる必要があります。

たとえば、 この病気になるとどうなるのか どんな検査が必要か どんな治療法があるのか 費用はどれくらいか

こうした疑問がクリアになるだけで、患者さんは安心して受診を考えられます。そして、実名・顔出しの発信は“信頼の裏付け”。「この先生が診てくれるなら大丈夫」と思える情報の厚みが、来院につながっていきます。

3. Webサイトの“評価スコア”を底上げするテクニカルSEO

良い内容を発信していても、サイトが見にくかったり、読み込みが遅かったりすれば、患者さんは迷わず離脱します。医療サイトの多くがスマホで見られることを考えると、テクニカルな改善も無視できません。
表示速度(Core Web Vitals)の最適化 タイトルタグ・メタディスクリプションの適切な設定 モバイルファーストのデザイン 予約導線の短縮 “情報にストレスなく辿りつける”設計は、SEOだけでなく、来院ハードルの低減にも直結します。

4. SEOは「一度やって終わり」ではない。数字で改善する時代へ

医療機関のSEOを“投資”として成立させるには、効果測定が欠かせません。
ただ検索流入を見るだけでは不十分で、
地域名+指名検索が増えているか 初診予約フォームの完了率(CVR)が改善しているか といった“来院に近い数字”を確認しながら改善することで、安定して成果が出るようになります。
Google Search Consoleを使えば、「どのページが評価されているのか」「どんなキーワードで患者が流入しているのか」が明確になり、次に強化すべきポイントが見えてきます。SEOは、継続的にテコ入れすることで、確実に積み上がる施策です。

まとめ

医療のSEOで最も大切なのは、“Googleに評価されるため”ではなく、“地域の患者さんから信頼されるため”の情報発信であること。
E-E-A-Tに基づいた質の高いコンテンツと、それを支える技術的な最適化という両輪がそろってはじめて、地域で“選ばれるクリニック”が実現します。
貴社のコンサルティングでは、これらのSEOを具体的な施策として落とし込み、クリニックの成長を長期的に支える戦略的なWeb運用を伴走型でサポートします。